平成24年9月15日
雲取山に日帰りピストン登山をしてみました。東京都内で一番高い山で日本百名山の一つであり、前から登ってみたかっ
た山で、今回初登山です。
登山書等に記載されている所要時間より
登山時間がかかってしまいました。
参考:昭文社版 5時間10分+3時間45分 山の便利帳 5時間30分+4時間40分
手持ちの本(JTBパブリッシング)では休憩を含まないで往復9時間55分で、今回休憩を含む総時間は10時間20分(登り5時間15分、下山5時間5分)、下山に普通より時間がかかったみたいです。復路の霧藻ケ峰までは
下って登っての繰り返しで、どちらかと言うと下っているというより登っているという感じでした。
還
暦過ぎの普通のおじさんには、下山では足が残り5km位からがくがくになり、下り道でもスピードアップはできず、エンジンブレーキのままだらだら下りてき
ました。とてもパワー加速コーナーでブレーキ減速の繰り返しはできませんでした。
自宅朝4時31分出発→東松山関越IC5時3分→花園IC5時34分→大滝道の駅6時13分→三峰神社駐車場6時35分到着。
三
峰ビジターセンター(1、100m)と雲取山頂上の標高差917m。
往復21.4km、
準備後すぐ
出発。
往路:三峰神社駐車場(6時42分出発)→炭焼平(7時40分)→地蔵峠(8時5分)→霧藻ケ峰標高1523m(8時10分)→お清平標高1450m(8時25分)→三峰神社5km・雲取山5.7km標識(8時50分)→前白岩山の肩(9時5分)→前白岩山標高1771m(9時20分)→白岩小屋(9時40分)→白岩山標高1921.1m(10時5分、10分休憩)→芋ノ木ドッケ標高1946m(10時20分)→三峰神社9km・雲取山1.7km標識(11時)→大ダワ(11時2分)男坂→雲取山荘標高1830m(11時30分)→雲取山山頂2017m(11時57分)(総計5時間15分)
復路 :
秩父湖の二瀬ダムへの道へは、駒ヶ滝トンネル侵入口の手前に一方通行規制の信号があり、暫く青になるまで待たされましたが、向かってくる車は
有りませんでした。トンネルを入ってすぐのトンネル内三叉路を三峰神社の方へ左折し、二瀬ダム堤防上の道路を進み、その後山道をジグザクに登って行きま
す。それまで本当にこの道で15分程度で1、100mの三峰神社まで行けるのかと不安でしたが、二瀬ダムを過ぎると急勾配で
車のGPSでの高度計はどんどん標高が高くなります。ちなみに車のGPSでは
1000mまでしか計測できませんでした。
駒ヶ滝トンネル侵入口信号 赤信号右に青信号までの時間を示す表示が有ります。
車のGPS高度計は1000mを超えると高さ無表示です。左の上から2段目の白い枠。
三峰神社駐車場6時35分到着。まだ係のいない駐車場(営業時間は午前8時より午後6時まで)
は時間外利用登山者のために車が侵入できる様になっており、20台位の乗用車とマイクロバスが既に止まっていました。マイクロバスの周りには20名以上の
中高年の男女がおり、これから登山開始する様でした。
車を右手の第2駐車場に止めて、トイレをすましザックの中
身を確認し出発。トイレは駐車場入口より向かって右手に有り、とても奇麗に清掃されています。
【往路・登り】
駐車場奥手の石階段を上り三峰ビジターセンター前に。右方向に雲取山近道と表示が有りますが(途中で道を間違える事があると聞きました)、間違
える事のないと言われた左手へ進み土産物店の手前(雲取山の標識有り)を右にコンクリート道を緩やかに登って行きます。一ノ鳥居で鳥居の下を通り左方向へ
山道を登りますが、鳥居のすぐ後方右側に登山届箱が有ります。登山方法に合ったカウンターを押し、登山者カードを記入して箱に入れます。箱は記入カードが
一杯で入れるのに苦労しました。そこでカードを入れ終わった頃、三
峰ビジターセンター右方向のキャノン株式会社によって整備された三峰千年の
森方向からの登山者一人がやって来ました。その方の到着前に出発し、暫くその方の熊よけの鈴の音が後方に聞
こえていましたが、徐々に遠のき聞こえなくなりました。
ビジターセンター。右は三峰千年の森方向、左が土産物店経由雲取山方向。
ビジターセンター前からの雲取山。
土産物店手前で右方向奥宮参道入口よりコンクリート道路を登ります。
コンクリート道路を進みます。
左にある一ノ鳥居の手前の分岐路、左の鳥居方向へ進みます。コンクリート道はここまで。
一ノ鳥居。左に熊出没注意の看板が。前方に一人歩いています。
鳥居の後方右側にある登山届箱。
二ノ鳥居の奥宮分岐部。雲取山はまっすぐ登ります。
二ノ鳥居からは荒れた山肌の幾分、分かりにくい道をジグザクに少し登ると、
右方向へ進む整備された山道へ続き登って行きます。
二ノ鳥居、鳥居をくぐれば奥宮へ。今回はくぐらず直進雲取山へ。
途中標高1300mの標識。
炭焼平に1時間程で着き(7時40分)、左側に炭焼窯の跡が残っています。更に登って行く
と赤い前掛けをした小さなお地蔵さんがまつられている地蔵峠(8時5分)に25分で着きました。
お地蔵さんを左手にして、お地蔵さんの右手方向に登って行きます。地蔵
峠からはきつい登りになり、すぐに道のはっきりしていない所が有りますが、左方向にわずかな岩場を登って行くと、またはっきりした道になります。最初右方
向へ10m程行きましたが道がわからなく、引き返し左方向に行きました。ここは道
の整備が欲しい所です。その後は尾根をひたすら登り霧藻ヶ峰(8時10分)に着きます。途中で体格のいい女性が休憩しており、初めての往路の遭遇
者でした。
炭焼平
炭焼窯の跡。
炭窯跡の説明。
炭焼平を過ぎて標高1400mの標識。
地蔵峠
赤い前掛けをかけたお地蔵さん。
お地蔵さんの右手を登っていきます。
霧藻ヶ峰の20m手前に左にトイレの標識案内があり、それを過ぎるとすぐ左手に岩壁があ
り、秩父宮殿下ご夫婦のレリーフが岩壁の上の方に有ります。往路時には下を向いて登っていたため気付きませんでした。霧藻ヶ峰に売店小屋がありましたが、
往路時には閉鎖していました。
霧藻ヶ峰からは下りになります。下って行くとお清平に程無く到着(8時25分)します。標識は左方向は太陽寺を指し、右方向が雲取山となっています。
霧藻ケ峰手前のトイレ。
霧藻ケ峰直前の木道、この先に秩父宮殿下ご夫妻のレリーフが有ります。
霧藻ケ峰標識(1523m)
霧藻ケ峰の休憩小屋、往路時は閉まっていました。
霧藻ケ峰後の下り道。
お清平から最初は尾根道ですが、鎖のある岩場を通り木の階段を登りやがて三峰5,0k雲取山5.7kの標識(8時50分)が右手にあります。標識を過ぎると一カ所幅で1.5m位の岩が道に露出している所をうまく通り過ぎます。やがて前白岩の肩(9時5分)に到着です。霧藻ヶ峰から前白岩の肩までの間に下山
の男性1人、若い女性1人、夫婦1組に出会いました。前白岩の肩の手前ですれ違った私より高齢の夫婦は朝6時に山頂を出発したとの事。皆山泊の人達と思い
ます。その後1名男性を追い抜きました。追い抜き様に日帰りですかと2度程確認する様に問い掛けられました。テントを背負っているようで結構きつそうでし
た。もしかすると一ノ鳥居の前方を歩いていた人かもしれません。
お清平 1450m
標識通りに雲取山方向へ。
少し行くと鎖場が。
登り口の鎖端。
長い鎖が張ってあります。
全体としては結構長いです。
じきに木の階段が有ります。
三峰5.0km 雲取山5.7km
道をふさぐ岩、注意して通り抜けます。
前白岩の肩を過ぎ更に登って行くと行程の半分を過ぎた事を知る三峰5.5k雲取山5.2kの標識が右手にあり、じき前白岩山に到着(9時20分)です。前白岩山から少し下ると白岩小屋(9時40分)に到着します。ここで鹿一匹に遭遇しました。小屋を
通り過ぎた所で、後ろの方でざわざわする音が聞こえます。人の気配はなく振り返ってみると鹿が一匹山道の4m手前の右斜面でこちらを向いていました。逃すまいと写真におさめ終わる
と鹿は右下方へ下って行きました。小屋から25分程登り白岩山に到着(10時5分)です。
前白岩の肩
前白岩の肩より登ります。
三峰5.5km 雲取山5.2km標識
前白岩山山頂(1771m)
三峰6.5km 雲取山4.2km標識
白岩小屋
白岩小屋前で鹿に出会いました。
白岩山小屋付近の標識、水場の案内。
三峰7.0km 雲取山3.7km標識
白岩山で三峰神社を朝6時頃に登山しはじめたと言う休憩中の男性2人
連れに出会いました。2人は私が白岩山標識の前で写真を撮ってあげると、間もなく出発しました。10分程休み出発です。まだまだ元気はあるものの、日帰り
を考えると雲取山山頂まではあまり無理をしない様にややセーブ気味でその後は進む事としました。
翌日朝から所要が入っているので無事戻らなければなりません。
白岩山を過ぎ5分程度下ると芋ノ木ドッケに着きます(10時20分)。
白岩山頂上の周りは林です。(標高1921.1m)標識は林の方に有ります。
白岩山頂上標識石
白岩山頂上休憩所
白岩山から5分で芋ノ木ドッケに着きまーす。
芋ノ木ドッケから木道等を通って暫く下ります。大ダワに着きます(11時2分)。
芋ノ木ドッケでの標識。
芋ノ木ドッケより木道で下ります。
また木道です。
木の階段を降ります。
道路脇の倒れた木。
三峰8km、雲取山2.7km標識
三峰8.5km、雲取山2.2km標識
三峰9km、雲取山1.7km標識。標識が多くなります。
大ダワに着きます。
大ダワから女坂、男坂があると言われますが、標識には男坂の明記しか無く、女坂方向は雲取山荘・雲取山の標識案内しかありません。男坂を登って行きまし
た。雨水で削られた様な溝となったきつい勾配道を登って行くと、今は閉鎖されている雲取ヒュッテが廃屋となり右手にあり、暫く行くと女坂との合流地点があ
り更に行くと雲取山荘があります(11時30分)。往路時にはテント場には1幕もありませんでした。
まずは山頂が目的であり雲取山荘前を通り抜け山頂へ。 雲が無ければ富士山が見える方向。
大ダワ
男坂方向標識
雲取山荘雲取山方向が女坂。
雲取ヒュッテ
女坂との合流地点。
雲取山荘手前のテント場、まだ一幕もありません。
雲取山荘
山荘脇の田部重次氏のレリーフ。
雲取山荘からの急勾配の道は所々糠って水たまりがあり、うまく避けてきつい最後の勾配を30分弱で登りめでたく山頂到着(11時57分)です。途中5人の下山の人とすれ違いました。
山頂には15名程度の登山者で、思った
より頂上人口が少ないのには意外でした。日帰り組はもっと早朝にスタートで引き返し、山荘宿泊組も既に下山したのでしょうか。白岩山で会った2人の男性も
到着していました。
ようやく雲取山山頂埼玉県標識(2017m)。
東京都の山頂標識。
山頂三角点
旧三角点
雲取避難小屋
持参した気圧を利用した高度計、約100mの誤差(1919m)。
【復路・下山】
頂上の小さな岩に腰掛けて休憩後、関越に入る前にセブンイレブンで買ったおにぎりを2個食べ
て一息。1リットル保温水筒にアクエリアスを入れてザックにぶら下げていましたが、登山中に立ち止まり写真を撮る際にはおにぎりと一緒にポカリスエット1
リットルペットボトルも買っておいたので、それを飲んでいました。下りもポカリスエットを飲み、なくなってからは保温水筒のアクエリアスを飲みました。お
腹を満たし落ち着いてからデジカメで頂上の写真を撮りましたが、残念ながら富士山は見えませんでした。
30分休
憩後頂上を後にし、30分弱で雲取山荘に到着。急坂で荒れているため登りと時間はそれ程かわりません。山荘前の階段を降りると、右手に水道があり飲むと
10年若返ると書かれた水を飲み、顔も洗わせてもらいました。トイレを借用しましたが、トイレ内は土足禁止で登山靴を脱ぐよう書かれています。土足した場
合は出口に自分で百叩きする木の熊手のようなものが下げてあります。5分程費やし山荘を出発しました。山荘の脇に少し高くなったところには往路時には無
かったテントが4幕張ってありました。
頂上の標識。
頂上から200mの標識。
山荘前の標高1830mのトイレ。
山荘のテント場に往路時には無かったテントがちらほら。
高山植物への警告板。
帰路は大
ダワまで女坂といわれる尾根を巻く山道を下ってみました。山の側面を少し削った細い道ですが、ゆっくり下るので、登りでも男坂の様なきつさは無いと思いま
す。距離が長いので結局大ダワまでは約30分弱掛かりました。大ダワでは数人の登山者が休憩していました。その中に朝方最初に出会った体格の良い女性が混
ざって休憩していました。大ダワから芋ノ木ドッケまでは緩やかな坂を登ります。途中30人程の中高
年者のグループとすれ違いました。朝三峰神社の駐車場にいたグループかもしれません。芋ノ木ドッケからは更に白岩山まで登り、帰りは白岩山では休憩しませ
んでしたが、雲取山へ向かう何組かが休憩していました。白岩山から降りる途中で数名の登る人に会いましたが、2人からは白岩山まではどのくらいか聞かれた
ので、白岩山から出会ったところまでの時間を参考に教えました。坂が急だと登りも下りも時間的には大した違いは無いように思えました。
女坂
三峰9.5km、雲取山1.2kmの標識。
大ダワを過ぎた所でまた1頭の鹿に遭遇。
まだ子供のようです。
白岩山から一旦下り前白岩山へ再び登ります。その後更に下り前白岩の肩を通り過ぎ、雲取山5.7km・
三峰5kmの標識前を通過した頃よりだんだん足が動かなくなり始めました。お清平までの間に外人男
性と日本人女性のカップルとすれ違いましたが、女性は結構疲れているようでした。この日最後にすれ違った人達ですが、明るいうちには山荘には着かないと思
いました。また勢いよくおりていく男性に追い抜かれました。トレイルランでしょうか。
白岩の肩を過ぎた所に往路同様道をふさぐ岩。
お清平まで下り、再度霧藻ヶ峰まで登ります。結構疲れが出てきました。往路時に閉まっていた休憩小屋が開いていましが、人は見あたりません。小屋前に缶
ビール500円、500mlペットボトル400円と書いて置いてあります。並べてあったハチミツレモンが何故か飲みたくなり、小屋に入って声を掛けてみま
した。おじさんが出てきて400円を払い購入し、がぶ飲みした後、おじさんと少しばかり山の話をしました。往路時には秩父宮殿下ご夫妻のレリーフが分から
なかったので、何処か尋ねると小屋に向かって左手の三峰方向に少し下ったところの岩壁までついてきてくださり、その岩壁の上の方に写真で見たレリーフが確
かにありました。往路時には何か看板が有るなと思ったのですが、それがレリーフの説明看板だったのです。レリーフの前で写真を撮っていただき下山を急ぎま
した。
霧藻ケ峰の秩父宮殿下ご夫婦レリーフ。
三峰から地蔵峠までは森の中の道が多く、朝日が十分差し込まず、薄暗い中を登りました。帰路でも早く暗くなるかもしれないと、先を急ぎました。ヘッドラ
ンプを持参していましたが、明るいうちに三峰に戻れればと思いました。富士登山の時のように下山の靴による痛みが無いのは助かりました。地蔵峠を過ぎて、
炭窯跡、炭焼平を過ぎ、わりと急な山道を淡々と下り、二ノ鳥居まで戻りました。更に一ノ鳥居まで下りそこからはコンクリートの道を土産物店まで下り、左に
折れてビジターセンター前まで戻り、ビジターセンター前の石階段をおりて三峰神社駐車場に5時25分に戻りました。バス停に前白岩の肩から下る途中に追い
抜いて行った男性が座っていました。最終バス(午後4時45分)は出たのでタクシーを呼んだよう
で、しばらくするとタクシーが来て乗って行きました。
駐車場の車のフロントワイパーに、お帰りに駐車料金をお支払いくださいと記したカードが挟
まっていました。駐車場入り口に行くと係りの人は何処々々ナンバーの方ですねと、未払い車のリストを確認して駐車料500円を受け取りました。
駐車場より三峰神社へのぼり口、ビジターセンターからは降りてきます。
やっと駐車場へ。第2駐車場は山泊組の車が結構駐車しています。
駐車場料金所。第1駐車場はすでに閑散としています。
駐車場内の観光案内場で残っていた1個のおにぎりを食べ、水筒のアクエリアスを飲み終わり休んでいると、駐車場係りが来て、6時で観光案内場を閉めるの
で出るようにと遠慮がちに促された為、車に戻りました。6時過ぎに駐車場を後にしました。
完